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無免許「ヴァンパイア・フェイシャル」PRP(アンチエイジング)でHIV感染者3名。

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キム・カーダシアンが過去に受けて宣伝したこともある『ヴァンパイア・フェイシャル』を行っていた無免許スパ・美容クリニックで、使用済みの針の使い回しが原因とみられるHIV感染が、数件起きていたという海外ニュース。

海外セレブやインフルエンサーなどが施術を受け、SNSなどで大絶賛していたアンチエイジング療法の1つ、PRP皮膚再生療法。

PRPと言うのは「platelet-rich plasma」の略、多血小板血漿のことで、血小板を濃縮したものを指します。

そのPRPを使った療法と言うのは簡単に言えば、自分自身の血液を採血し、PRP(多血小板血漿)のみを体内に戻す方法のことです。

美容療法の施術で言えば、顔面全体に微細な針を刺しまくり、PRPを肌に再注入し、皮膚・肌の再生を促進させる療法です。

(聞いてるだけで痛い。涙)

施術直後は顔面が血まみれになるので、『ヴァンパイア・フェイシャル』と言う異名でも知られています。

2013年にキム・カーダシアンが施術を受けたことをSNSで公表し(宣伝かと)、美容整形ではフェイスリフトよりもお安くできるアンチエイジング療法として人気に。

ただキム・カーダシアンはその後、ヴァンパイアフェイシャルがとてつもなく痛かったことを暴露し、今ではこの施術には反対で、人様にも勧めないと言っておりました。

(今さら…?)

そんなヴァンパイア・フェイシャル(以下面倒なので、PRPで行きます…)を過去に受けた女性3人が、HIVに感染していることが先週のニュースで明らかになりました。

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の調査報告によると、発端は以下の通り。

40代の女性が、アメリカのニューメキシコ州を旅行中に、HIVに感染していることが判明。

この女性には、薬物の静脈注射による使用経験がないこと、輸血を受けた過去がないこと、また性的関係にあるパートナーが複数ではなく1人のみで、そのパートナーの男性がHIV検査を受けたところ、結果は陰性。

つまり、HIVへの感染経路が特定できなかったんですな。

そしてその女性が、ニューメキシコ州アルバカーキのスパ(美容クリニック)『VIP Beauty Salon and Spa』で、PRPの施術を受けていたことが判明し、CDCが調査を開始。

すると合計5件のHIV感染事例が判明。

うち2名は元々HIV感染者、残り3名(上記の女性含む)はこのスパでPRPの施術後にHIVに感染していたことが分かり、CDCが「使い捨ての器具(要は針ですな)を再利用した結果、HIV感染が起きた」と結論づけました。

(ちなみにCDCの報告書では『スパA』となっており、実際のスパの名前は伏せられております)

ちなみにこのスパ・美容クリニック、過去にも血液媒介感染症(HIV、B型肝炎、C型肝炎等)を引き起こす可能性のある、不適切・不衛生な施術行為・施術方法を行っていると複数から指摘され、2018年の9月に閉鎖済み。

スパのオーナーだったマリア・ラモス・デ・ルイズは2022年の6月に、無免許で医療行為を行ったとする5つの重罪で有罪を認め、3年6ヵ月の懲役判決を受けております。

(探せばネットに顔写真が載っております)

つまり無免許のおばさんがオーナーに君臨し、使用済みの針を使い回して施術を行う、という無責任極まりない行為を犯し、結果少なくとも3名の女性がHIVに感染してしまった、と言うかなり悪質なケース。

マリアおばさんがまだ懲役中なのか、仮釈放等されているのかどうか謎ですが、女性客たちをHIVに感染させた罪で、再び裁かれて欲しいですよね。

被害者たちへの賠償金などもきちんと支払って欲しいですが、アメリカって自己破産などした場合の賠償金の支払い義務などはどうなるんですかね?

日本だと自己破産云々の前に、犯罪被害者に加害者が賠償金を支払うなんてこと、たとえ裁判で支払い命令が下っても、かなりうやむやになったり、支払いが怠っても何の罪にもなっていないような状況を良く目にしますよね。

第3者の私ですら腸が煮えくり返るのに、被害者や被害者遺族の方達を思うと、いたたまれません。

HIVは、きちんとした抗ウイルス薬の服用を続ければ、エイズを発症することなく、HIVウイルスを抑えることができ、感染者の方達も長生きできる時代となりました。

ですが一生薬を飲み続けなければいけないことや、薬の副作用だってありますし、自分には非がないのに、このような経路で感染させられてしまった女性たちには、同情しかありません。


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