『猫と医療従事者』シリーズ
元保護猫ハッピーの写真と共に、医療従事者の飼い主がお届けするヘルスニュース。
さて、以前こちらのブログでも紹介した、キム・カーダシアンなどをはじめとする海外セレブに人気との噂があるオゼンピック(セマグルチド)。
本来は2型糖尿病用の治療薬(飲み薬ではなく皮下注射)なので、実際に糖尿病の方々が入手しづらくなっていて問題になっている話をしました。
もう一種、セレブ御用達の痩せ薬・ダイエット薬がWegovy(ウィゴーヴィー、ゴーが強調される発音です)、日本では「ウゴービ」と呼ばれているらしい…。
オゼンピックと同じく、有効成分はセマグルチドで皮下注射タイプの薬剤ですが、BMIが27以上のオーバーウェイト(日本で言う肥満1)及び、BMIが30以上の肥満の患者さんが使うダイエット薬です。
簡単に言うと、オゼンピックやウゴービを使うと満腹感が長続きするので食欲が抑えられ、結果食べなくても平気になり痩せる、という仕組みです。
そんなWegovyに中国のリサーチャーたちが新たな警鐘を鳴らしました。
なんでも20ヶ月セマグルチドを与え続けたマウスを使った研究で、小腸の拡大(とありましたが、小腸壁の肥厚などだと思います)を起こし、腸閉塞を引き起こす可能性を示唆しました。
なんでもWegovyの(人に対する)治験は16ヶ月しか行われなかったそうなので、長期的に使った場合の副作用や、深刻な病気を引き起こす要因などの軽視を警告しております。
ちなみにWegovy、1ヶ月に約1300ドル(日本円にして約18万)のお薬代がかかります。
高っ!
お高くても痩せれるっちゃ痩せれるそうなので、セレブ御用達にも納得ですね…。
ちなみに8年くらい前に、ダイエットピルを服用して具合が悪くなっていた同僚がいたのですが、薬の名前は聞きませんでしたが、1錠で150ドルと聞いておったまげた記憶があります。
しかもその子、全然太っていない…。
服用するたびに具合が悪くなって病欠、1錠で150ドルもかかるのに度々その薬を使用していて、身体よりも心が病んでいるやん…と切なくなりました。
副作用のない薬なんて存在しないので、Wegovyなどをお試しになりたい方はリスクを熟考してからにしませう。
オゼンピックで痩せたことを公表しているセレブたち↓
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