「やるせない話」シリーズ。
性被害・中絶の内容を含みますので、ご了承いただける方のみお読みくだされ…。
ペルーから、腸が煮えくり返るようなニュースです。
11才の少女(仮名ミラちゃんで報道されております)は、6才の頃から母親の再婚相手の男、つまりはミラちゃんにとって血の繋がらない継父から、日常的に性被害(レイプ)を受けてきました。
そして先月の7月、たった11才にして妊娠13週目であることが発覚。
お腹の子の父親はもちろんミラちゃんの継父。
こやつの氏名も年齢も公表されていないので、この記事内では仮名「鬼畜野郎」にしておきます。
ミラちゃんは当局に保護され、4ヵ月の幼子を含む3人の兄弟(姉妹かも知れません)たちと一緒にシェルターに移動。
鬼畜野郎は逮捕されたものの、その後すぐに保釈。
裁判がこの後行われるのかどうなのか報道にないので、鬼畜野郎の処罰については現段階では謎でございます。
ミラちゃんの母親(氏名非公開)は、自分自身も夫である鬼畜野郎から脅されていたとインタビューで告白。
「彼の脅しが恐かった。彼は私の目の前でドアを閉めたの。私が出かけようとすると、『近所の人にチクったらお前を殺すぞ』と言われた。それで逃げようと思った」
と語っているのですが、ほぼ直訳したのですが前後のインタビューがないので、よく状況が分かりませんな。
自分の娘ミラちゃんがレイプされているのを知っていて、助けを求めるために出かけようとしたらドアをバンと閉められて脅かされたのか?
それとも自分も外出などを制限されていたという意味なのか。
なんにせよ「誰かに言ったらおまえを殺すぞ」と言われても、自分の幼い娘が自分の選んだ男に5年間以上も性的虐待を受けているのを知っていたのなら、命がけでも娘を守って欲しかったですよね、母親なら。
やるせませんな。
そしてここからが本日の本題なんですけれども…(前置きながっ)
母親は地元当局に、娘ミラちゃんの安全な中絶手術を受けさせたいことを伝えたものの、手続きや方法についての十分な情報が与えられなかったと言っているんですね。
ペルーや南米の司法制度や組織の名前などに馴染みがないので、正確な組織名などが書けないので省略しますが、簡単にまとめると…
ミラちゃんのこの案件を引き継いだ中央当局は、病院での安全な中絶手術が可能かどうか、病院委員会に判断をゆだねたわけです。
そして委員会が「11才の少女が妊娠の継続を希望した」と言う理由で、中絶は相応しくないと決定したわけです。
さらに委員会は、レイプや性犯罪の被害による妊娠は、therapeutic abortion の対象にはならないと発表したわけなんです。
セラピューティック・アボーションと言うのは直訳すると治療的中絶となりますが、妊娠している母親の生命に危険がある場合や、医学的理由がある場合に行う人工中絶のことです。
欧米では、レイプや性犯罪被害による望まない妊娠も、therapeutic abortionの対象になる国が多いかと思いますが、ペルーが違うのかこの病院の委員会が違うのかは分かりませんが、レイプ被害者であるミラちゃんの妊娠が therapeutic abortion の対象にならないと判断した理由が解せません。
そもそも15才以下の妊娠は、母体が危険にさらされる可能性が3倍高いと言われております。
なぜ therapeutic abortion の対象にならないのか…。
もしかしたらミラちゃんが妊娠の継続を希望していることも関係あるのでしょうか。
それにしたって6才から性的虐待を受けてきた11才の少女に、赤ちゃんを産みたいか産みたくないか判断を100%委ねるのもどうなんでしょうか…。
自分の身体のことや、産んだ後の子育てや将来のことや、私なんていい年ぶっこいても迷ったり後悔したりするのに(←学習しないからや)、11才の少女に後悔しない決断なんてできるのでしょうか。
きっとできる少年少女たちもたくさんいるでしょう。
でもなんだかモヤモヤが残りますよね…。
とりあえず鬼畜野郎は極刑でお願いします。
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