妊娠8ヵ月の女性を襲った悲劇をご紹介する本日。
『やるせない話』シリーズ。
事件と言うか事故なのですが、事が起きたのはつい先日の6月16日の米オハイオ州。
ローラ・イルグさん(31)本人から「背中を撃たれた」と通報を受け、ローラさんの自宅に駆けつけた警察。
2階の夫婦の寝室には倒れているローラさんと、2才になるローラさんの息子の姿が。
ちなみにローラさんは妊娠8ヵ月でした。
警察が駆けつけた際、ローラさんにはまだ意識があり、寝室で洗濯物を畳んでいたところを2才の息子から背中を撃たれたと話したそうです。
ベビーゲートのあるこの寝室には、普段は息子が入ってこれないとのことですが、ゲートがちゃんと閉まっていなかったのか、息子がどうにか通り抜けてしまったようで、ローラさんは背後に息子がいることに気づかなかったそうです。
銃はベッド際の照明を置いた小さなテーブル(台)の上に置かれていたものだそうで、それをいじった2才の息子が誤って、銃でお母さんを撃ってしまった事故です。
ローラさんは病院に運ばれ、妊娠8ヵ月だったため緊急帝王切開手術を受けますが、残念ながらお腹の赤ちゃんは死亡。
ローラさんも3時間後に息を引き取り帰らぬ人に…。
2歳児の撃った銃で、2人の命が失われてしまいました…。
ちなみにローラさんのご主人のアレクさん(28)は事件が起きた時、仕事で不在でした。
アレクさん実はマリーン、米軍海兵隊勤務。
銃の扱いや保管に慣れているはずの海兵隊の夫のいる家庭で、しかも小さな子供がいる家で、なぜ銃弾を込めた銃をそのままむき出しに、子供の手の届くベッド際に置いていたのでしょう…。
悔やんでも悔やみきれないですね、こんな防げる事故で妻であり母である愛する人と、新しい命を失うなんて。
ちなみにローラさん、アレクさん、2才の息子君の3人の家族写真なども、顔出しで報道されております。
今はきっと何も分からない2才の息子くんも、いつか自分の起こしてしまった事故を知ることになりますよね。
2歳児にはなんの罪もない事故だったにせよ、自分がお母さんと産まれてくるはずだった赤ちゃんを殺してしまったなんて、どんな十字架を背負って生きていかなきゃいけないんでしょうか。
アメリカのSNSでも、この家庭での銃管理の甘さを指摘する厳しいご意見がほとんどでした。
一部を紹介すると…
「とても悲しい事故で同情します。でもこれは防げたことです。なぜ?と言う言葉しか出てきません」
「無責任な大人のせいで、子供が母親の命を奪ってしまった。この息子にはなんの罪もない」
「バカな両親のせいで、この2才の息子はこの先ずっと罪の意識と生きていく羽目になった。父親には厳罰を」
「海兵隊のくせに銃の管理もまともにできないなんて、どうかしている」
「弾の入った銃を子供の手が届く所に置いておくほどバカな親はいない」
「銃の安全管理を怠った父親は過失殺人罪に問われるべきよ」
本当に痛ましい事故なので、みなさんの厳しい口調も分からないでもないですが、父親を責めても亡くなった方々は戻ってきません…。
むしろ友人やご近所さん、通行人などの赤の他人が巻き込まれなかったのが不幸中の幸いかも知れません…。
ただアメリカでは似たような事故が頻繁に繰り返されているのに、なぜ過ちから学ばないんでしょうかね?
「うちは大丈夫」と他人事なのかも知れませんね…
やるせませんなぁ。
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