『猫と海外ニュース』シリーズ
写真は我が家の悪いヤツ、元保護猫ハッピーです。
本日は悪男を紹介します。
1週間前の日曜日に逮捕されたコロラドの歯科医、ジェームズ・クレイグ(45)。
妻のアンジェラさんを殺害した容疑での逮捕です。
アンジェラさんは3月6日に、夫ジェームズが作ってくれたプロテインシェイクを飲んだ後、体調不良(吐き気やめまい)を訴え病院に行ったり入院するも、診察した医師たちは体調不良の原因を突き止めることができません。
3月15日に、お兄さんによって病院に運ばれたアンジェラさんですが、けいれん発作を起こし脳機能が停止。
3月16日にお亡くなりになりました。
ジェームズとアンジェラさんの間には、8才から20才までの6人の子供がいるのですが(全てジェームズの実子)、ジェームズにはテキサスに強制歯科医の愛人が。
アンジェラさんが体調不良で入院していた3月8日から10日まで、この愛人をテキサスからコロラドまで呼び寄せて一緒に過ごしていたんです。
ジェームズは愛人と逢瀬を重ねながら、入院している妻アンジェラさんには「アンジェラがいないと淋しいよ」、「愛してるよアンジェラ」、「お見舞い時間が短くてごめんよ、ベイビー」、
「今朝はアンジェラとセックスをする夢で目が覚めたよ」、「早く良くなってベッドで愛し合いたい」、「明日退院だね。早く一緒のベッドで過ごしたい」などなど、甘い言葉を何度も送っておりました。
しかし実際には妻を毒殺するために、青酸カリを追加オーダーしていた卑劣なジェームズであります。
3月14日に一時退院をしたアンジェラさんは、夫ジェームズが自分に毒を盛った疑惑を詰めよっております。
実はアンジェラさん、以前にも夫ジェームズから毒を盛られたことがあり、今回も気づいていたんですね、夫が怪しいと。
スマホには夫婦のこんなやりとりも残されておりました。
夫「気持ち悪いのかい?」
妻「いいえ、毒を盛られた気がするの」
夫「過去のことがあるから疑いたくなる気持ちも分かるけど、僕は毒を盛ってないよ。君のことが心配でならないんだよ。顔色も悪かったし」
白々しいったらありゃしない。
1度目に毒を盛られた時になぜ別れなかったのか、という疑問を抱く方もいらっしゃるでしょうが、お子も6人もいますし、夫婦には夫婦にしか分からない関係がありますもんね…
警察による捜査で、ジェームズは職場のコンピューターから2月27日に、歯科医師の免許を利用しシアン化カリウム(青酸カリ)をオーダーし、3月4日に受け取っていたことが判明。
さらにPCで「何グラムの砒素で人は死ぬか」、「砒素は解剖で体内から見つかるか」、「殺傷能力のある劇薬トップ5」なども検索していたジェームズ。
殺す気、満々やないか。
ジェームズは妻アンジェラさんのプロテインシェイクに青酸カリを混ぜて殺害した計画殺人、つまり第一級殺人罪の容疑で逮捕されたわけであります。
夫ジェームズの早急な逮捕に至った背景には、職場の人たちと病院スタッフの連携プレーがありました。
ジェームズが追加オーダーしたシアン化カリウムを3月14日に受取ったジェームズの勤務先の歯科医院のスタッフ。
開封するとバイオハザードのシールが貼ってあり「シアン化カリウム」の記載が。
不審に思ったそのスタッフが、シアン化カリウムの中毒症状をネットで調べると、入院しているジェームズの妻アンジェラさんの容態と同じ症状であることに気づきます。
心配になったスタッフがジェームズの同僚に相談。
その同僚がアンジェラさんの様子を伺いに病院を訪れ、看護師にシアン化カリウムのことを告げます。
そして看護師が警察に連絡し、ジェームズが事情徴収を受けることになり、逮捕に至ったわけです。
このことが無くても、遅かれ早かれジェームズの犯行と判明した可能性もありますが、歯科医院のスタッフや同僚、入院先の看護婦がうやむやにせず行動を起こしたことで、夫ジェームズの早期逮捕に至ったので素晴らしいですよね。
コロラド州では第一級殺人は有罪が確定すれば終身刑(最高で懲役32年)。
残されたお子さんたちが気の毒でなりません。
そして愛人の関与が気になるところですよね(ジェームズが本妻を毒を盛って殺害しようとしていたことを知っていたのか否か…)
アンジェラさんのご冥福をお祈りいたします。
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