オックスフォード大とハーバード大の医学生が、1ヶ月に1人で卵を720コ食する実験を行い、悪玉コレステロールが20%も低下したという驚きの結果になった、という海外ニュース。
お久しぶりの『食べ物』シリーズ。
一見バカバカしくあるも大変真面目な実験を、身をもって行った医大生博士の話題。
さて、オックスフォード大学で脳代謝のPhD(博士号)を取得済みのニック・ノーウィッツ氏(28)。
PhD持ちなので、以降ニック博士と称します。
現在はハーバード大学で医師になるために勉強中と言うニック博士、大変頭がよろしいお方とお見受けします。
そんな彼が、1ヶ月(28日間)で720個の卵を食べるという人体実験を、身をもって行ったんですね。
720個の卵を1ヶ月で消費するとなると、1日あたり25.7個の卵を食べる必要が…。
しかも自腹でこの研究を行ったそうですよ(笑)
我が家の居住地では現在、フリーレンジの卵1ダース(12個入り)で、スーパーの安い物で$6.70(また値上がりしました)。
1日2ダースの卵代13.4ドル x 28日分=375ドル。
思ったよりも高くはなかったですが、1日に25.7個の卵を食べたら、それだけでお腹いっぱいになりそう&いくら卵好きでも飽きそうですよね…。
なぜこのような研究を行ったかと言うと、食べ物と体内のコレステロール値の関連性について興味があったとのことで、コレステロール値が上がる食べ物の代表として捉えられている卵を食べることにしたそうです。
まあ確かに一昔前までは「卵は高コレステロールだから体に良くない」や、「卵は1日1個まで」とか言われている時代がありました。
それが数年前かもう少し前だったかには「卵は1日2個までなら良いらしい」、「いやなんなら無制限に食べてもOK」みたいに変わったような記憶が(笑)
しかしニック博士の「1ヶ月に720個の卵を食べる」という人体実験(←言い方)の結果は意外なもので、なんとLDLコレステロール(俗に言う「悪玉コレステロール」)の値が、なんと20%も低下したと言うんですね。
つまり、「卵はコレステロール値が高い人にとっては良くない」や、「悪玉コレステロールが高い人は卵を控えるべき」という神話が崩壊したことになります。
だからと言って、「卵を1日に26個(1ヶ月に720個)食べてもへっちゃら」みたいにお勧めは出来ませんけれども(笑)
ちなみにニック博士とは別の、『Duke Clinical Research Institute』(カリフォルニア州)の今年2024年の研究発表では、卵を1週間に12個摂取する被検者グループと、1週間に2個以下の卵を接種する被検者グループのコレステロール値に変化がないと言う研究結果が。
要は週に2個の卵も、週に12個の卵も、コレステロール値に関して言えば、変わりはないよという研究結果だったわけです。
なのでもし「私はコレステロール値が高いから、卵は高たんぱくで完全食だけど、控えるようにしている」と言う方々にとっては、朗報かも知れませんね?
かといって、1日に何個もの卵をたっぷりのバターを使用したスクランブルエッグなどにしたら、バターのおかげでコレステロール値が大変なことになるかと思うので、調理法には気を付けるべきですな。
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