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カザフスタン、11人の小児性愛者を一斉に化学的去勢。その方法とコスト&賛否両論のワケ

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カザフスタンの法律に基づき、ペドファイル11名が一斉に薬剤去勢となることが発表され、先進国から厳罰に対しての称賛の声が集まる一方、外科的去勢を求める声も多いという海外ニュース。

本日の本題の前に…

13歳以下の子供に対し、繰り返し性的な興奮を覚えたり、衝動に駆られる嗜好を英語ではペドフィリア、日本語では小児性愛と呼びます。

そして小児性愛嗜好のある人たちをペドファイル(通称ペド)、小児性愛者と呼びます。

ペドファイル全員が児童に対し性加害を犯すわけではありませんが(願望や妄想で終え、実際に子供たちを傷つけない人たちもいます)、残念ながら世界各国、子供たちに対する性加害や性的暴行が減らないのが現状です。

そんな中、有罪となったペドファイルたちの化学的去勢を法律で承認している国がいくつかあります。

「化学的去勢」と言う言い方は、英語の chemical castration(ケミカル・キャストレーション/カストレーション)を直訳したものを日本語では「化学的去勢」と一般的に呼んでいるようですが、薬剤を使用する去勢法なので「薬剤去勢」や「薬物去勢」と訳した方が適切だなと個人的には思っておりますが、ここでは日本で一般的な「化学的去勢」と言う呼び名で話を進めます。

アメリカ(9つの州のみ)、カナダ、ドイツ、ドイツ、スウェーデン、インドネシア(その他省略)などで去勢という処罰・刑がありますが、今回ご紹介するカザフスタンも2018年頃から、化学的去勢を刑罰として施行しています。

そして今年8月の下旬にカザフスタン政府が、有罪判決を受けている11名のペドファイルたちに対し、化学的去勢を一斉施行することを発表しました。

化学的去勢は性欲を抑える薬剤を1人頭、1年に24回まで注射するもので、かかる費用は1人頭、日本円で約5万3千円。

低コストで性犯罪の再犯などを防げることから、各国から絶賛の声が寄せられておりました。

しかしその一方で、性欲を抑える注射は投薬をやめれば性欲が戻ることもあり、長期的な解決にはならないのではないかと言う懸念から、外科的手術での去勢を求める声も多くありました。

手術による去勢と言うのは簡単に言えば、ちょん切っちゃえ(←言い方)と言うことですよね。

もちろんちょん切ってしまった方が物理的に再犯できませんし(児童ポルノとかは閲覧できてしまいますが)確実と言えば確実ですが、人権団体などが加害者の人権どうのと抗議するはずです。

(性的暴行を受けた子供たちの人権は?って話ですが)

私もペドファイルが心底大嫌いで、目の敵のように嫌悪感を持って育ちました。

学生の頃は変な正義感を振りかざし、ペドファイルたちを撲滅・抹殺できるような仕事に就きたいと思っていたほど、アンチペドフィリアに憑りつかれて生きてきたんです。

しかし15年くらい前だったかに、ペドファイルたちのドキュメンタリー(SBSだったかも?)を見て、意識がガラリと変わったんです。

ペドフィリアというのは性的指向で、本人の意思とは関係なくペドフィリアを持って生まれてきている人達も多くいることを知ったんです。

性的指向と言うのは、例えば分かりやすく言うと同性愛などです。

別に本人は「同性を好きになろう」と自ら選択しているわけではなく、ただ普通・自然に「同性が好き」、「なぜか同性にしか惹かれない」という指向を持っているだけですよね。

通常、人間というものは(動物もかも?)赤ん坊や幼い子供を見ると、守りたい、育てたい、と言ったような育成の感情を持つものですが、ペドファイルたちは育成ではなく性的興奮を感じます。

数々の研究では、ペドファイルは元々前頭葉と側頭葉の構造に違いがあるという説や、まだ母体にいる胎児の際、特に第1トリメスター(妊娠時の最初の3ヶ月間)の母体へのストレスが胎児に影響を及ぼし、ペドファイルが生まれるという説などもあります。

なのでペドファイルの中には、元々「子供にしか性的魅力を感じない」、「子供にしか性的興奮を覚えない」と言う人たちも多くいるわけです。

そしてペドファイルの中には、そういう欲求や衝動、己自身と葛藤し、苦しんで生きている人達も大勢いるということを、そのドキュメンタリーを見て初めて知ったわけです。

頭をスリッパでスコーンと殴られたような衝撃を受けました。

(スリッパ軽すぎ)

性的欲求というのは人間の3大欲求の1つで、自然な欲求です。

欲求の強さに個人差あれど。

そしてその性的欲求が子供にしか向かず、実際には行動に移さず・移せず、一生欲求不満のまま生き続けている人達もいるんですよね。

それはそれで過酷な人生なのではないか…と複雑な心境になりました。

みんながみんな子供たちを痛めつけたり、嫌がる性加害を与えて楽しんでいるペドファイルたちばかりではないことを知り、自分の視野の狭さに驚愕したんです。

極端な話、自分がペドファイルとして生まれなかったのは単なる幸運で、自分や自分の家族だって、そういう指向を持って生まれてきた可能性だってあるのか…と。

今でも子供たちに対する性犯罪を目にする度に、腸が煮えくり返りますし、加害者たちのことを本気で許せない、ボッコボコにしたい!と思います。

その一方で、ペドフィリアは疾患・特性、持って生まれたものである場合もあることを知り、非常に複雑な心境。

化学的去勢などで性欲などを無くした方が、ペドファイルたちにとっても生きやすかったりするんですかね…。

むずい…(←死語)


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