『猫と切ない海外ニュース』シリーズ
写真は本猫に無関係な陰謀説に怯え、ドアの裏に隠れている元保護猫ハッピーです。
さて先週、警察の捜査報告書や検死結果が公開され、幕を閉じたスイスの一家無理心中事件。
事件が起きたのは去年2022年の3月24日です。
スイスのモントルーの自宅マンションの7階バルコニーから、ナスリーン・フィラン(41)、夫のエリック・デイヴィッド、ナスリンの双子の姉ないしは妹、エリックとの子供である長男(当時15才)と娘(8才)が飛び降りた事件。
飛び降りた5人のうち助かったのは長男のみで、他の4人は死亡。
現在16歳になった長男ですが、重症の怪我からは回復しているものの、飛び降りた際の記憶が全くないそうです。
バルコニー/ベランダには梯子がかけられていたそうで(ベランダの壁を乗り越えるためのものかと)、みんな一斉に飛び降りたのではなく、5分間隔で1人づつ飛び降りて行きました。
目撃者や近隣住民によると、順番に飛び降りて行く一家からは、悲鳴や泣き叫ぶ声などは聞こえなかったと言います。
7階って結構高いですけれども、淡々と飛び降りて行った特に子供たちのことを思うと胸が痛みますね(涙)
しかも順番になんて、前に飛び降りる家族の下に落ちた遺体も見えるわけじゃないですか。
そんな状況で淡々と飛び降りれます?無理やわ(涙)
検死解剖の結果も明らかになりましたが、遺体からは薬物などは検出されておらず、争ったあともないと言うこと。
薬で朦朧とした状態やハイな状態で飛び降りたのではなく、素面で飛び降りたなんて尚更すごすぎます(涙)
ナスリーン双子姉妹は当局(行政や警察など)に対し以前から不信感やを抱いており、外出することも滅多になく、近所付き合いももちろんなければ友人もおらず、ナスリンとエリックの2人の子供たちはホームスクール、外に働きに出ていたのはナスリーンの双子の姉だか妹のみという、とても孤立した一家でした。
コロナウイルスのパンデミックで双子姉妹は陰謀説を強め、さらにウクライナ情勢の悪化による不安も重なり、もうこの世は生きていく価値がないという結論に達し、夫エリックと2人の子供たちにもそれを信じ込ませ、一家で飛び降り自殺になったと言うのが警察の発表です。
夫エリックはフランス・マルセイユの裕福な家庭で育ち、理工系エリート校のエコール・ポリテクニークを卒業。
ナスリーン双子姉妹もきちんとした家庭で育ち、他に3人の姉妹だか兄弟がおりますが、子供たちは全員アンリ4世高等学校を卒業している、俗に言う良いとこのお嬢さん双子でした。
根強い陰謀説などは背景に統合失調症などの精神疾患がある場合が多いのですが、ナスリーン双子姉妹にも何かメンタルイルネスがあったのかも知れません。
事件の起きる2年前にフランスからスイスに移住した一家に起きた悲しい事件ですが、ある意味決して他人事ではないですよね。
物価高騰やら世界情勢の悪化、少子化の問題や学校・職場でのイジメやハラスメント。
確かに生きづらい世の中で、精神をどんどん病んでいったり絶望してしまう気持ちも分かりますが、夫や子供たちまである意味、洗脳されてしまっていたんでしょうかね…。
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