『涙腺崩壊』シリーズ 。
注:PMS中や落ち込んでいる時に読むと、悲しさMAXになるので要注意です…
元保護猫ハッピーと共に世界の動物ニュースをお届けする本日。
劣悪な環境にいる動物ネタが2日続いたのは、たまたまどえす…。
数年前、『世界一孤独なクマ』としてニュースになったことがあるウクライナの熊、ジャンボリナ/ジャンボリーナちゃん。
救出・保護後に亡くなっていたことが、なぜか今になって週末にニュースに取り上げられていたので、ご紹介させて下さい。
ジャンボリナ嬢はウクライナの動物園の生まれ。
生後すぐに母親から離され、サーカスに売られ、その後はサーカスで芸をするクマとして調教されて育ちました。
他の熊と触れ合う機会も与えられず、芸を仕込まされるだけの生活が約11年…。
長い… 長すぎる…。
動物愛護団体がジャンボリナ嬢の引き取りを申し出て交渉を試みるものの、サーカスのオーナーがなかなか承諾しなかったそうです。
そりゃそうですよね(←嫌味)。
サーカスの人気の見世物、稼ぎ頭ですもんね、芸をこなす大きな熊ちゃんなんて(怒)
お金儲けのために、芸達者なクマを手放すわけにはいきません。
しかし新型コロナウイルスのパンデミックにより、ウクライナ国内でもサーカスのショーが次々と中止に。
サーカス行脚が中止になってからは、オーナーはジャンボリナ嬢をこの狭い、立ったり体勢を変えることすらできないケージに入れ、自宅のガレージで飼育(というか放置?)。
そしてサーカスが行えず収入が激減、エサ代の工面が難しくなり、サーカスのオーナーがやっとジャンボリナ嬢を手放すことを承諾。
オーストリアの動物愛護団体『Four Paws』(フォー・ポーズ)の協力の元、ジャンボリナ嬢は4日間の長旅を経て、スイスアルプスにある『Arosa Bear Sanctuary』(アロサ・ベア・サンクチュアリ』に到着したのが2020年の12月のことでありました。
ちなみにこの長旅、コロナ禍で規制がある中、ポーランド、ドイツ、オーストリアを経由してスイスまでジャンボリナ嬢を運んだそうで、かなり大変だったようです。
スイスアルプスにあるサンクチュアリに到着後、2021年の1月から冬眠に入っていたジャンボリナ嬢。
(サーカスでは冬眠なんてさせてもらえなかったのでは?)
2021年の6月にはサンクチュアリ内を探検する様子が見られ、環境に慣れた後には、同じくサンクチュアリで暮らすクマのMeimo(メイモ?)くんと仲良しに!
スイスアルプスの大自然に囲まれた暮らしに慣れたり、そこで初めて触れ合った他のクマと仲良くじゃれ合う姿に、涙腺崩壊でございます。
今まで11年以上、狭い檻で暮らし、人間のエゴのために芸を調教されるだけで、熊らしい生活をさせてもらえて来なかったわけですもんね(涙)
ジャンボリナ嬢、このままボーイフレンドのメイモくんと一緒に、ずーっと幸せに暮らして欲しい!と思っていた矢先の2021年8月。
兼ねてから痛みを生じ、感染症の温床である重度の虫歯・歯周病の問題を抱えていたジャンボリナ嬢。
歯の手術を受けるために打った麻酔で、急性心血管疾患(と英語の原文にありましたが、急性心筋梗塞?)を起こし、麻酔から目が覚めることがないまま、息を引き取ってしまったそうです。
切なすぎるー(涙)
せっかく残りの熊生をスイスアルプスで伸び伸びと暮らせると思っていたのにー(号泣)
きっとこれまで長年に渡り、劣悪な環境での生活を強いられてきていたので、体も心もボロボロだったのかも知れないですよね。
それにしても、まだ動物を使ったサーカスってやっていたんですね(驚)
10年以上前とかに、とっくに廃止になってもんだと勝手に思っていました…(←無知)
コロナ禍が落ち着いても、今やウクライナも戦争が大変で、サーカスどころではないと思いますが、少なくとも2020年までは動物を使うサーカスをやっていたことになりますね。
サーカスと言えば、ロシアのボリショイサーカスが有名で(シルク・ドゥ・ソレイユが日本で有名になる前)、私も子供の頃、じーちゃんにボリショイサーカスを見に連れて行かれた記憶があります。
当時は動物愛護という思考すら広まっていなかった時代ですが、子供ながらにサーカスの異様な雰囲気や、人間も動物も闇が深そうな感じが不気味で恐い…と思って楽しめなかった記憶が…
ちなみにボリショイサーカスは像や虎を使うことはやめたそうですが、未だ熊や馬、犬・猫を使用しているそうですね…
ゾウやトラはやめたけどクマはまだアリって、境界線が良く分かりませんな…。
ロシアも戦争が大変でサーカスどころではないと思うので、このまま動物を使ったサーカスも廃止になっていくことを願いましょう…。
ポチっとありがとうございます
コメント