ESPY授賞式で、賞の名前の由来となった戦死兵の母親や、退役軍人たちの反対にも関わらず、パット・ティルマン賞を受賞したヘンリー王子に大非難が殺到している、というニュースを詳しく解説。
7月11日にLAで行われた『ESPYアワード』。
本題の前に、今回の賞について簡潔に説明しましょう。
（と思ったら、異様に長文になってしもた…）
ESPYは「Excellence in Sports Performance and Achievements」の頭文字をとったもの…って、あれ？
Yどこ行った？（汗）
と思ったら「Y」は「Excellence in Sports Performance Yearly」のYでした。
要はその年に、スポーツ界で活躍し、コミュニティに貢献した人物を称える授賞式がESPYです。
その中に『パット・ティルマン賞』と言うものがあります。
パット・ティルマン氏は、アメフトのカレッジリーグで活躍後、NFL（アメリカンフットボール）のアリゾナ・カーディナルスで活躍していたアメフト選手。
しかし2001年9月11日に起きた「アメリカ同時多発テロ」後、当時（20年以上前）の金額で360万ドル（日本円で約5億7千万円）の契約金のアメフトのキャリアを捨て、2002年の5月にアメリカ軍隊に入隊。
いくつかの戦場で戦っていたわけですが、残念ながら2004年の4月に、アフガニスタンで戦死されました。
（当初、ティルマン氏の死はアフガン軍の攻撃によるものと報道されたのですが、後に味方からの攻撃（背景に戦闘での混乱があり、誤襲撃的なもの）だったことが明かされました）
よって、アメリカのレジェンド、英雄的な存在のパット・ティルマン氏の名前がついた賞に、今年ノミネートされ、さらに受賞までしてしまったのがヘンリー王子（39）であります。
なぜヘンリー王子なんかが？（←なんかってｗ）と思われるかと思いますが、インヴィクタスゲームの功績を称えられたそうです…。
さらに。
ヘンリー王子のノミネートが発表された後、パット・ティルマン氏のお母さまのメアリーさんも、ヘンリー王子のノミネートに当惑しておりまして、インタビューにて、
「ヘンリー王子は（育ち的にも金銭的にも）特権を持ち、恵まれ過ぎているので、もっと賞に相応しい人に受賞して頂きたい」
と、ヘンリー王子をノミネートしたESPYに対し、異論を持っていらっしゃいました。
退役軍人のみなさまや、軍関係のお偉いさんなども多数、「ヘンリー王子はこの賞を辞退すべきだ」と発言。
さらに、ESPYにヘンリー王子のノミネートを取りやめるように求める署名運動が起き、その署名者数は7.5万人を超えるほど。
にも関わらず～、パット・ティルマン賞を我が物顔で受賞したヘンリー王子。
そりゃ非難が大殺到しても仕方がないですわって話なんですな。
嫁メーガン（42）と出席した授賞式での受賞スピーチでは、パット・ティルマン氏の母、メアリーさんへの感謝の言葉を述べたヘンリー王子。
母と息子の絆にかけ、自身の母である故ダイアナ妃についても、スピーチ内で言及。
正直、感動どころか白けちゃうんですよね、何かにつけて、ダイアナ妃エピソードを入れてくるハリーに。
ちなみに、まるでシンプルなウエディングドレスのような白いドレスを着ていた嫁メーガンですが、ハリーと共に、授賞式のバックステージでの写真撮影には応じたものの、レッドカーペットは歩かず。
出たがり夫婦のハリー＆メーガン（しかも目立つ白いドレス着用だったのに）がレッドカーペットを飛ばしたと言うのは、恐らくマスコミ、メディアからの反感や、厳しい追及・質問などを避けるためと思われております。
よってSNSでは「ハリーとメーガンは逃げた」と、更に叩かれております。
以下、ハリーの受賞についての、世間のみなさまの大反感の一部を和訳しました。
「パット・ティルマンの母親が、ハリーには賞をもらって欲しくないと言っているにも関わらず、その賞を受賞するという図々しさ」
「厚顔無恥にもほどがある」
「ハリーは『賞のノミネートを光栄に思い感謝します。しかし自分は受賞に相応しくないので辞退させて頂きます』と言うべきだった」
「ほんと、どのツラ下げて受賞したのよ？信じられないわ」
「母ダイアナ妃の名前を出せば、世間が許してくれる、多目に見てくれるというハリーの計算」
「むしろ誤算。誰も許してない」
「賞及び、パット・ティルマンや彼の家族に対する冒涜にもほどがある」
「そもそもハリーなんかをノミネートしたESPYがどうかしている」
「インビクタスゲームの功績を称えただと？PR活動と言う名の、VIP扱いの接待を受ける活動に勤しんでいるだけだ」
「ハリーの軍人としての功績（と呼べるものではないが）は、ヘリのパイロットとして戦場に2回行っただけだ。なぜこのような賞を受賞するのか理解に苦しむ」
「パット・ティルマンはアメフトのキャリアと多額の報酬を捨て、アメリカのために戦場へ向かった。ハリーは自分の自由とキャリアと金儲けのためにイギリス王室を捨てた。よって2人は真逆だ」
厳しいご意見ばかりですが、これはもう言われてしまっても仕方がありませんね。
ただでさえ低い好感度が、今回の受賞を辞退しなかったことで、好感度の底辺超え（←なにそれ）をしたのではないでしょうか。
メーガンにもし内助の功を発揮する力があれば、
「あなた、目先の承認欲求やエゴに囚われず、この賞は辞退した方が賢い選択だと思うわ」
などと助言できたかも知れませんが、残念ながらメーガンも謙虚知らずの出たがり（笑）
「賞もらえるの？ヤダすっごーい♡じゃ私はこの白いドレスを着て目立っちゃおうかな。だって私も主役だもんね」
くらいのノリだったのでしょうか。
またまた選択を間違えちゃいましたね…。
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