去年2022年に失語症であることを発表し、俳優業を引退したブルース・ウィリス(68)。
今年2月にはブルースの家族が「前頭側頭型認知症」であることを公表し、ブルースのことをそっと温かく見守って欲しいと、言うようなメッセージを出しておりました。
そんな中、先週サンクスギビングだったアメリカですが、ブルース・ウィリスとデミ・ムーアの娘、スカウト・ウィリス(32)が父ブルースと撮影した動画をインスタグラムに投稿。
その無表情のブルース・ウィリスが、娘スカウトの手を握っている(介護のように手を取られているような)姿が波紋を呼んでおります。
カメラ目線で満面の笑みを披露している娘スカウトとは対照的に、至近距離のカメラを見ることもなく、顔つきがやや険しいブルース・ウィリス。
認知症の進行のせいで、周りの状況などを完全には把握・理解できていないように見え、見ているこっちが切なくなってしまいました。
なぜに病気の家族の写真や動画をSNSに挙げたりするのでしょう…。
そもそもブルース・ウィリス本人の許可を取っているのでしょうか?
認知機能が低下する病気が「認知症」なので、自分が動画に撮られていること、それを多くの人々が好奇の目で見るソーシャルメディアに投稿されることなど、ブルース・ウィリスに理解できているのかも定かではありません。
(理解できていない状態で、娘に「この動画をインスタにあげても良いよね?」と聞かれて、「いいよ」と答えてしまったいる可能性だってあります)
例えば、長いことパーキンソン病に苦しんでいるマイケル・J・フォックスが、自分の意思でメディアの前に出たり、闘病生活中の姿を公にするのとは、ちょっと趣旨が違ってきますよね。
ブルース・ウィリス本人が現状を理解できていない可能性が高い中、ブルースの認知症の進行が明らかな写真や動画をあげる娘スカウトは、視聴率稼ぎや家族をネタにしていると批難されても仕方ないかと思います。
案の定、海外のSNSではスカウト・ウィリスに対する批難が殺到。
一部を紹介すると…
「なぜブルース・ウィリスの家族たちは、ブルースの写真や動画をあげ続けているんだ?」
「ブルースをそっとしておいて欲しいと言っておきながら、自分たち家族がブルースをさらし者にしている」
「もし自分が認知症になったら、こういう姿を世間に見せたくないと思う」
「ブルースのプライバシーを尊重するべきだ。なぜ身内が病気のブルースを食い物にしているんだ」
「ブルースは見世物ではありません。ブルースの尊厳は守られるべき。そっとしておいてあげて。家族なら尚更よ」
「父親の介護をしている優しい娘、というイメージを世間に植え付けるために、父親を利用するなんて後味が悪い」
「ブルースの奥さんはこれを見てなんて思っているのかしら」
などなど。
もしかしたら娘スカウトも、父親を食い物や見世物にしている、という感覚はないのかも知れません。
ただこういう投稿をすると、悪気がなくても結果的に父親を利用することになる、また世間にそう受け止められても仕方がない、と言ったことまで考えられないタイプなのかも知れません。
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