サンドラ・ブロックが主演した映画「 The Blind Side」(邦題「しあわせの隠れ場所」)。
実在する元NFL・アメリカン・フットボール選手のマイケル・オアー(37)の半生を描いた、実話を元にした2009年の映画です。
カンタンなあらすじは…
貧しい家庭で育ち、まともな教育を受ける機会がないまま育ったマイケル。
サンドラ・ブロック演じるリー・アン・テューイと、その家族がマイケルを温かく迎え入れ、家庭教師をつけてマイケルの学力を伸ばし、ミシシッピ大学へ進学させ、アメフト選手として活躍していくマイケルと一家の心温まる交流を描いた作品でした。
私も大昔に見て、けっこう感動した記憶がある映画です。
しかし今週の月曜日、マイケル・オアーがテューイ家に対し、14ページに及ぶ請願書を提出しました。
その請願書でマイケルは、テューイ家に騙され(という強い表現ではなく、ごまかされた的な表現でいしたが)養子縁組の合意ではなく、テューイ家が自分の後見人になるという合意書にサインしてしまった、と言っているんですね。
しかも今年2023年の2月まで、テューイ家が自分の里親ではなく後見人だったことを知らなかった、と。
里親ではなく後見人だと、マイケル・オアーの功績などから利益を得ることができるので、マイケル・オアーは自分をダシにして、テューイ家が映画「しあわせの隠れ場所」の多額の利益を得たことを不服に思っているわけです。
マイケルは自身がモデルになった映画の成功のおかげで、テューイ家の家族それぞれ(リー・アンとショーン夫婦と2人の子共たち)が、22万5000ドル(日本円にして約3300万円)+2.5%の純収益を得ることができたのに対し、自分は1セントもロイヤリティをもらっていないと主張。
そして自分がテューイ家に家族(養子)として迎え入れられていなかったことに対してもショックを隠せない様子です。
ショーン・テューイは、自分たち一家がマイケルの里親ではなく後見人になったのは、マイケルにアメフトが続けられるようにするためだったと言っております。
養子縁組や後見人制度について馴染みがないので、よく分からない案件なのですが、せっかく良い話だったのに金銭面でマイケルとテューイ一家が揉めてしまっているのは、ちょっと切ないですな。
海外のSNSでは、テューイ家なしではアメフトでの成功もなかったであろうマイケルを批難し、テューイ一家を擁護する意見がとても多くて驚きました。
確かにテューイ家の善意と無償の愛がなければ、マイケル・オアーはアメフト選手として活躍、成功できる未来すらなかったかも知れません。
一家がマイケルをお家に迎え入れた時、マイケルのアメフトでの成功は約束されていたものではないので、将来、金のなる木と分かってマイケルに手を差しのべたわけではないことは一目瞭然です。
でも映画が大成功してロイヤリティを得たのなら、ちょっとくらいそのロイヤリティをマイケルに分けてあげても良さそうですけどね…。
せっかくの良い映画が、やや後味悪い感じになってしまって残念ですな。
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