海外ドラマ『フレンズ』のチャンドラー・ビング役で一世を風靡したマシュー・ペリー(54)が、LAの自宅で亡くなっているのが発見されたニュース。
土曜日、2時間に及ぶピックルボール(テニスのようなスポーツ)を楽しんでいたというマシュー・ペリー。
その後、アシスタントの方にお使いを頼んだそうなのですが、そのアシスタントが戻ってきた際に、ジャグジーで意識不明のマシューを発見し911通報、救急隊が現場に駆けつけたのが土曜日の16時頃だったそうです。
現場にドラッグは見当たらず(月曜の報道では、自宅に処方箋薬はあったとの事)、他殺の可能性を示唆するものもないとのことで、死因は事故による溺死の可能性が高い(但しまだ捜査中)、というのが日曜の段階で分かっている情報でした。
10シーズン続いた『フレンズ』ですが、私は数回しか見たことがないので、フレンズを語る資格すらない人間ですが、それでもマシュー・ペリーと言えばフレンズ!と言うくらい、チャンドラー役は大ヒットでしたよね。
ただ『フレンズ』をきっかけに、ハリウッドの大売れっ子スターとなったジェニファー・アニストンに比べると、マシュー・ペリー(や他のキャストもかと思いますが)はその後の当たり役が無く、ご本人は葛藤や何やらがあったかも知れません…。
マシュー・ペリー本人も隠すことなく打ち明けておりますが、長年に渡りドラッグ・薬物やアルコール依存に苦しんできたことも有名です。
ジェットスキー事故をきっかけに、オピオイド系の鎮痛剤を始めとする、処方薬の依存症に陥ってしまったマシュー・ペリー。
(確かマシュー・ペリーが依存していたという処方薬は、バイコディン(ヒドロコドン&アセトアミノフェン)、ザナックス(アルプラゾラム)、オキシコンティン/オキシコンチン(オキシコドン)だったと記憶しております)
1番最初のリハビリ施設入居・入院は1997年。
その後も2001年、2011年とリハビリに入居し、2006年のインタビューでは「フレンズの3シーズン分の記憶がない」と赤裸々に語ったこともあります。
その後もオーバードースで命を落としそうになったこともあったマシュー・ペリーですが、一度はオピオイド依存症の弊害により、結腸破裂を経験。
医師には「助かる見込みは2%」と言われてたと言い、結腸を修復するために受けた手術は14回と言われております。
結腸破裂なん想像しただけで痛いですし、(ジェットスキー事故もそうですが)そりゃ鎮痛剤に依存してしまっても責められませんわ。
そんなマシュー・ペリー、生涯で依存症治療のためのリハビリに入った回数は17回と言われております。
「17回もドラッグをリラプス(再発・再使用)なんて反省が足りない!医師が弱い!」と思ってしまう方もいるかも知れません。
ただ医療従事者(第2専門が依存薬物科=日本で言う薬物依存症の治療)の立場から言わせてもらいますと、逆に17回もなんとか薬物依存やアルコール依存を断ち切ろうとした、その姿勢が素晴らしいなと思います。
それだけマシューが依存症と真剣に取り組んでいた証拠ではないかと。
依存症を断ち切るのは心底大変ですし、偏見や差別と闘いながら、本人の強い意思があっても克服できない場合も多々あります。
遺伝子・脳に依存症の傾向ないしは、依存症になりやすい脳がない人には、理解し難い病が依存症です。
依存症の話ばかりしてしまいましたが上記したように、現在分かっているマシューの死因は、事故による溺死ということであります。
激しい運動(ピックルボール)の後のジャグジーと言うことで、何かあって気を失ってしまい、溺死してしまったのかも知れませんね。
長年に渡るオピオイド依存もあり、心臓を含む循環器系に何かあったのかも知れません。
なんにせよ、54歳は亡くなるには早すぎて残念ですな。
フレンズで楽しませてもらった人や、依存症の告白で勇気をもらった人たちなど、マシュー・ペリーに元気をもらった方々がたくさんいると思います。
海外のSNSでも温かい言葉と、急逝を惜しむ声が溢れておりました。
ご冥福をお祈りします。
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