『猫とやるせないニュース』シリーズ
元保護猫ハッピーの不謹慎な写真でお届けする、海外の悲しいニュース。
イジメなどの内容を含むので、苦手な方はまた明日お越し下さい。
日本でも過激なイジメのニュースが絶えないようですが、海外でも同じような現状です。
イジメという言葉は廃止すべきと個人的に思いますが、ここでは便宜上イジメという言葉を使っております。
2月3日、ニュージャージーにある、日本で言う中学校に通う14歳のアドリアーナちゃん（実年齢より大人っぽく見える美少女）が、自宅のクローゼットで自死し亡くなりました。
アドリアーナちゃんは自殺する2日前に、学校の廊下で3人の女子生徒から暴行を受け、その暴行を動画に撮影され、TikTokとSnapchatでSNS上に拡散されるという被害を受けていたんですね。
暴行内容もひどく、顔をペットボトルで3回殴られ（鼻頭と唇に傷がありました）、左脚には見えるだけでも8ヶ所に青アザが。
アドリアーナちゃんのお父さんによると、娘は血だらけだったそうです。
イジメの域をとうに超えていて、集団暴行、リンチですよね。
暴行だけでもひどいですが、更にその暴行を動画に撮られて拡散されたことをアドリアーナちゃんはとても恥じて苦痛に感じたそうです。
恥じるべきは加害者の方ですが、でも10代の子が「いじめられているのが周りにバレたら恥ずかしい」みたいに思う気持ち、分からなくもないですよね。
しかもボコボコにリンチされている自分の動画をSNSに拡散されて笑い者にされたら、そりゃ誰だって死にたくもなりますよ。
一部報道では加害者たちから、次はアドリアーナちゃんの彼氏を襲う、というような脅迫も受けたようなんですね。
本当に痛ましい事件ですが、当の学校は校内で暴行があったことを警察にも連絡をしなかったようで、学校側の対応にも不適切なところがあった様子。
（以前も別の生徒がこの学校で暴行されたことを保護者が学校に報告した際も、何の対応もなかったそうです）
警察には、お父さんが血だらけのアドリアーナちゃんを連れていったそうです。
更にひどいのが、タブロイドが学校に「どのようなサポートをアドリアーナちゃんに差しのべていたのか」という質問に対しての返答で、教育長がアドリアーナちゃんとその家族の個人情報をバラしまくりなんですね。
ここで紹介することによって情報が拡散されるというご指摘もあるかも知れませんが、被害者の写真も苗字も載せておりませんし、日本では話題になっていないニュースだと思うので書かせていただきます。
教育長は質問に対し、
「アドリアーナが6年生の頃から父親は不倫をしていて、アドリアーナの母親はそれを苦に自殺しています。
父親はその不倫相手と再婚し、不倫相手はアドリアーナの家で一緒に暮らし始めました。
アドリアーナの成績は中1と中2の頃から下がり始めました。
アドリアーナはドラッグのリハビリとメンタルヘルスのサポートを受けるように5回ほどアドバイスしましたが、毎回父親により断られました」
と。
なんなんすか、この被害者叩きともとれる教育長の返答は…（絶句）
まるでアドリアーナちゃんの自殺の原因は、母親の自殺と父親の不倫＆再婚、そして薬物使用とでも言っているようなものですよね。
様々な要因が重なって鬱になったり自殺を考えてしまった可能性はもちろんありますが、今回の件は激しい暴行の2日後、そして動画のSNS上の拡散の直後に自殺してしまっているので、どう考えても引き金になったのは暴行事件ですよね。
お父さん曰く、アドリアーナちゃんのお母さんはドラッグの依存症に悩んでいて、アドリアーナちゃんが7歳の時に亡くなったこと（教育長が言う小6の時やないやん）。
そしてアドリアーナちゃんは多くの生徒たちが同様、マリファナとVAPEを使用していたこと、ただし学校からリハビリやカウンセリングを受けるようにというアドバイスはなかったので、自分と妻（再婚相手）でサポートを探していたとおっしゃっています。
この口が軽い教育長と言うのは、アドリアーナちゃんが通っていた中学の校長という意味ではなく、その地区の3つ学校を監督している、いわば日本で言う教育員会の役員みたいな立場なんですね。
ちなみにこやつはその地区のトップの教育長なので、年俸が日本円にして約2,500万円。
もらい過ぎ（怒）
現場の先生たちの方が大変な思いをして頑張っているのに安月給で、こういうトップのお偉いさんたちのお給料だけは無駄に高いんですよね。
そしてそういうトップの人物がタブロイドの取材に対し、被害者の家庭環境やアドリアーナちゃんの個人情報（ドラッグやら成績やらメンタルヘルスのことやら）をベラベラと喋るその不謹慎さに腹が立ちます。
ちなみに今回の事件、加害者の4人の女性生徒のうち3人が第4級暴行、そしてもう1人が軽犯罪（不道徳な行為等）で起訴されています。
成人として対処されるのか未成年として対処されるのかは、まだ未定です。
ニュージャージー州法では14歳以上だと成人として裁判する選択肢があるようです by Google
今回の事件、すこし違うのですが、旭川の女子中学生いじめ凍死事件を思い出してしまいますよね。
あれも「イジメ」の域を超えていて、しかも学校・教育員会の対応が本当に酷くて気分が悪くなる事件でしたよね…。
被害者のご冥福をお祈りいたします。
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