笑えるような笑えないような、そして最後はちょっといい話。
今年6月、フランスのパリから自宅のあるニュージーランドまで帰国の際、シンガポール・エアラインの13時間のフライト(恐らく乗り継ぎ便)に搭乗したカップル、ジルさんとウォーレンさん。
プレミアムエコノミーに座っていたわけですが、隣りの乗客の連れていたエモーショナル・サポート・ドッグのブルドッグミックスとの間に、トラブルは起きました。
(ワンコは機内持ち込みで、リードだけで普通に座席の足元に座っていました)

ちなみにエモーショナル・サポート・ドッグと言うのは、欧米では補助犬の対象になる、人間の感情面でのサポートをするワンコのことであります。
重い病気や不治の病を抱えていたり、自閉症や精神疾患などでエモーショナル・サポート・ドッグが本当に必要な場合もあるのですが、最近ではちょっとした不安障害やなんやらでも、飼い犬にエモーショナル・サポート・ドッグの申請をする人々が多いんですね。
エモーショナル・サポート・ドッグの申請が受理されれば、ワンコをどこにでも連れて行けるので、本来の介助犬・補助犬の必要がない人々が悪用できてしまうことが問題になったりしています。
(今回のフライトの件のワンコの飼い主さんが悪用したという意味ではありません)

話を戻し…
ジルさんとウォーレンさんの隣りの乗客の連れていたワンコ、フライト中にオナラをしまくっていたそうなんです。
しかもすごく悪臭を放つタイプのオナラ…(爆)
さらに臭いオナラだけでなく、ものすごく大きなイビキをかいていたそうです(爆)
ブルドッグミックスっぽい犬なので、確かにイビキや鼻息がすごそう…。
ワンコの屁の悪臭と、いびきの騒音に耐えられなかったジルさんとウォーレンさん、プレミアムエコノミーの席を断念し、エコノミーに移ったそうです。
座席に空きがあったのが不幸中の幸い。
2人はシンガポール航空に不服を申し立て、6月から数ヶ月間に渡り交渉を続けておりました。
そして先週(9月中旬)。
シンガポール航空がジルさんとウォーレンさんに、プレミアムエコノミーの航空券分なのか、1400ドル(日本円にして約20万円)の返金に応じたとニュースになっておりました。
そしてジルさんとウォーレンさん、このシンガポール航空からの返金分を地元ニュージーランドの盲導犬協会に寄付されたそうです。
いい話~!
ジルさんとウォーレンさんは、別に犬嫌いで不服を申し立てたのではなかったのですね。
きっと本当に耐えがたいほど、隣りの席のブルドッグミックスのオナラとイビキがすごかったんでしょうね。

もしこれがワンコではなく、オナラとイビキのすごい人間の隣りに当たって席を変更したとしても、チケット代って返金してもらえるんですかね?
日本の航空会社ならしてくれそう…?
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