今年1月に54才の若さで亡くなったエルヴィス・プレスリーの娘、リサ・マリー・プレスリー。
検死の結果、腸閉塞が直接の死因であることが判明し、昨日ニュースになっておりました。
一部報道では、リサ・マリーが大分前に受けていた減量手術の後遺症、合併症の癒着が原因で小腸が塞がってしまっい、腸閉塞を招いたとあります。
私は消化器系は専門外なので詳しくないのですが(学生時代に実習で行かされましたが、何も覚えていない…笑)、腸閉塞はかなり痛みを伴うと言われておりますよね。
その痛みを緩和するためだったのか、リサ・マリー・プレスリーの体内からはオキシコドンとブプレノルフィン(ビュープレノーフィン)が検出されております。
オキシコドンはオピオイド系の鎮痛剤です。
ブプレノルフィンはオピオイド受容体拮抗薬として、ヘロイン依存の治療に使用されていますが、中枢神経の痛みの伝達を抑制するので、こちらもオピオイドの強い鎮痛剤です。
どちらも依存性が強い薬物で処方箋が必要な処方箋薬ですが、違法ルートでも世に出回っております(特にオキシー)。
さらに、リサ・マリー・プレスリーの体内からはクエチアピン(クエタイアピン)も検出されております。
クエチアピンは分類で言えば抗精神病薬、つまり統合失調症や統合失調感情障害の治療薬です。
ただし、少量のクエチアピンは睡眠障害や不安障害、パニックアタックの治療として使われることの方が多いです(日本ではどうだか知りませんが欧米では)。
むしろクエチアピンだけを統合失調症や、統合失調感情障害の治療薬として使っているのを見かけたことがほぼないです。
(クエチアピンには持続性注射剤がないのも理由かと思いますが)
よってリサ・マリー・プレスリーの場合も、睡眠導入やら不安障害の緩和のために使っていた可能性の方が高いと断言しちゃいます。
話が反れましたが、リサ・マリー・プレスリーもオキシコドンやブプレノルフィンを使用していなければ、腸閉塞の痛みに初期の段階で気づけていたかも知れないですよね。
強力なオピオイド、鎮痛剤を服用していたせいで、腸閉塞が手遅れになるまで放っておいてしまったのかも知れません。
逆に言えば、オピオイドに頼らなければならないほど、激痛を抱えていた可能性もありますが。
そもそもオピオイドの最も多い副作用は便秘なので、負の連鎖すぎますな。
もしかしたら腸閉塞がかなり進行していたことを知っていたものの、ストーマ(人工肛門)などにしたくなくて、痛み止めでその場しのぎで我慢し続けていたのかも知れません。
ほんと、健康でいるって大事ですな…(しみじみ)
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