お久しぶりの医療ネタ by 医療従事者。
イラン人の32歳の男性が、シルデナフィル(バイアグラ)を服用後に片目を失明したという話題。
テヘランの医師が医療ジャーナルに報告したケースです。
シルデナフィルと言うのは勃起不全・ED治療薬で、バイアグラの主成分です。
血管を拡張して血流を促し、男性をご起立させるという仕組みです。
(よって性欲のない女性が使っても、効果は発揮しません)
この記事では分かりやすく(&タイプし易い)ブランド名である「バイアグラ」で話を進めていきます。
バイアグラは一般的には、スケベな爺様たちが己のプライドと、女性たちを満足させたいと言う「男の浪漫」を掲げ、使われているイメージや偏見のある薬です。
んが、世の中には病気やストレスなどでEDになってしまい、薬に頼らざるを得ない男性方もいらっしゃいます。
今回のイラン男性もまだ32歳とお若いのに、気の毒という言い方は失礼ですが、切ないですな。
勃たぬなら
勃たせてみせよう
バイアグラ
秀吉、心の一句…
(豊臣家に怒られるわ)
不謹慎な俳句はさておきまして…
男性はバイアグラを100㎎服用。
(薬は国によって上限が異なることがありますが、バイアグラの推奨されている接種量は50㎎で、欧米などではバイアグラの上限摂取量は100㎎まで)
男性はバイアグラを服用した3時間後に、突然右目が見えなくなり病院へ。
CTスキャンの結果、右目へ繋がる動脈と静脈の両方に血栓ができていることが判明。
この血栓が網膜を膨張させ、失明に至ってしまったようであります。
(他に基礎疾患などがない男性なので、バイアグラが原因だろうというのが医師たちの結論です)
視力は戻らないそうです。
32歳と言う若さで、ごインポ様(←ご隠居様みたいに言った)だけでなく、片目まで失ってしまうなんて本当に気の毒過ぎます(涙)
2度と立ち上がれなくなってしまうかも知れない orz
(いろいろな意味で…)
これがアメリカだったら恐らく製薬会社を訴えて、ガッポリ賠償金をもらえるかも知れないですが…。
(ってビッグファーマ相手じゃ無理 or かなりの長期戦?)
ちなみに今年初めにもインド人の41歳の男性が、バイアグラとお酒を一緒に摂取し、脳卒中を起こして死亡したとニュースになっておりました。
バイアグラによる重篤な副作用は1,000人に1人の割合にしか起きず、「稀」と言われておりますが…
1000に1人って、けっこうな多くないですか…?(汗)
ちなみにイギリスなど国によっては処方箋なしで、普通に薬局で買えてしまうバイアグラであります。
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