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薬中の嫉妬に狂った夫が妊娠中の妻を殺害も終身刑にはならず…。日本だけではない軽い司法制度

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猫とやるせない海外ニュース』シリーズ

 
写真は本文と全く関係のない元保護猫ハッピーです。

本日のやるせないニュースはオーストラリアから。

2019年10月に妊娠中だったパートナー(事実婚の妻)のミッシェルさん(当時32才)を殺害し逮捕され、有罪を認めていたベンジャミン・コーマン(31)。

先週の金曜日になり、最長で懲役25年の判決が下りました。

懲役20年で仮釈放を申請できる条件が付いたので、最短で20年で刑務所から出てくる可能性もありますが、終身刑を免れたベンジャミンと司法制度に対し批難が殺到しております。

ミッシェルさんとの間に幼い2人の子供がいたベンジャミン。

下のお子が生まれてすぐに一度別れている2人ですが、すぐにまた復縁し、殺害当時ミッシェルさんはベンジャミンとの3番目のお子を妊娠12週目でした。

コカイン、覚せい剤、大麻を常日頃から使用していたベンジャミン。

2019年9月、自分の誕生日に記憶を失うほど酔って寝落ちしたベンジャミンは、ミッシェルさんが自分の親友と浮気をしたと思い込みます。

ミッシェルさんも親友も浮気を否定したものの、自分の被害妄想に追い詰められていくベンジャミン。

お腹の子も自分のお子ではないという被害妄想、嫉妬、怒りが今回の殺害動機だったようです。

覚せい剤は常用を続けると、被害妄想やら強迫観念を抱く人もけっこういるんですよね(精神的な影響がない人もけっこういるのですが)。

ベンジャミンの場合は元々の嫉妬深さもあるかと思いますが…。

9月の中旬には数日間精神科に入院し、抗うつ剤と抗精神薬を処方されて退院したベンジャミン。

そして同じく9月に、夫婦で家のローンのために4年間かけて貯めた、日本円にして約880万円のうち、720万円をミッシェルさんに内緒で勝手に車の購入に使い込んだことがバレたベンジャミン。

(車、ホールデンなのでそこまで高いことないと思うのですが、なぜ720万円もホールデンにかけたのかが謎…)

ミッシェルさんも堪忍袋の緒が切れ、2人の子供たちと一緒に実家へ帰ります(ベンジャミンと別居)。

よほど追い詰められたのか、ベンジャミンは自分の車で排ガス自殺を図るものの、ミッシェルさんにより車から引きずり出され、自殺は未遂で終わりました。

こう言っちゃなんですが、ミッシェルさんがいる時に自殺を試みるなんて…ねぇ?
本当に死ぬ気があったのなら、発見されずらい場所・時間などを見計らって自殺を試みるはずですよね。

そして2019年の10月。

2人の子供たちをベンジャミンと会わせたあと、まだベンジャミンの元に残っていた荷物を取りにきたミッシェルさん。

最初はミッシェルさんの前で自殺を図ってやろうと思ったというベンジャミン。

しかし怒りに任せミッシェルさんを大きなキッチンナイフで襲い殺害しました。

ミッシェルさんの背中上部に包丁を突き刺したベンジャミン。

その勢いは凄まじいもので、包丁は脊髄を切断し、ミッシェルさんの首に貫通、即死だったそうです。

検察によるとミッシェルさんの顔には数々の傷があり、包丁で襲われる前にベンジャミンから暴行を受けたことを示唆しておりました。

2人の幼子から母親を奪い、お腹の胎児と共にミッシェルさんの命も奪ったベンジャミン。

弁護側は薬物による精神的うつ状態にあったと主張し、終身刑を免れました。

検察側はベンジャミンは犯行当時、精神錯乱状態などにおらず、自分がやっていることを分かっていたと主張し懲役最高25年(20年で釈放される可能性あり)の判決にこぎつけた形です。

納得いきませんね。


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