「日本の少年法よりは、ややマシかも知れん…」なやるせない話シリーズ。
オーストラリアのニュースです。
痛々しい表現を含みますので、ご理解いただける方のみ、お読みください。
2年前の2021年の8月4日、10代のグループに襲われたジェイソンくん(16)。
翌日にお亡くなりになりました。
(暴行の詳細は後ほど…)
そして先週の水曜日に行われた裁判で、殺人罪での罪を認めた加害者グループの少年(主犯格のようです)に、15年と6ヵ月の実刑判決が言い渡され、ニュースに再び上がっていたのでご紹介です。
この加害者の少年(仮にAとします)は現在16歳ですが、犯行時はわずか14歳だったため、氏名や顔写真は非公開です。
少年Aはジェイソンくんを駅に迎えに行き(恐らく顔見知りだったんだと思われますが、その辺についての詳細がないので不明)、わずか2分間の間に52回もジェイソンくんを殴打。
さらにジェイソンくんの頭を蹴り、近くの民家(誰の家か不明)でジェイソンくんの胸部を踏みつけました。
ジェイソン君に対する暴行は30分間に及んだそうです。
この暴行の数時間前に、少年AはSNSで「今日誰かをボコりに行く。超ウケる」と投稿。
ちなみにジェイソンくんがエアポッド(Appleのイヤフォン)を盗んだという言いがかりをつけての暴行だったようです。
(ジェイソンくんがエアポッドを盗んだという証拠は、裁判でも認められていないようなので、少年Aの言いがかりの可能性が高いとのこと)
少年Aは逮捕後、カウンセラーに「父親が蒸発して、アル中の母親の元へ置いて行かれたように感じていた」と不遇な生い立ちを話したそうです。
少年Aの母親曰く、(日本で言うところの)児相が間に入り、子供たちがいよいよ施設に預けられそうになった頃から、少年Aの素行がひどくなっていったと告白。
学校に武器を持って登校したり、ギャングとつるむようになったり、お酒や薬物を使用するようになったと言います。
少年Aの不幸な家庭環境も分かりますが、片親が不在で、残りの片親もろくなもんじゃない家庭は他にもたくさんありますよね。
人を暴行死させる言い訳にはならないかと…。
裁判では少年Aに真の反省の色が見られるとのことで、懲役15年と6ヵ月の判決が下りました。
少年Aは未成年のうちは日本で言う少年刑務所・少年院で過ごし、その後は成人の刑務所に移送されるそうです。
24歳で仮釈放の申請ができるので、仮釈放が認められれば24歳で出所することになりますな。
16歳の未来ある少年ジェイソンくんの命を故意に奪っても、加害者の少年Aは24歳になればやり直しができる可能性があるなんて、ジェイソンくんの残されたご家族はやりきれないと思います。
でも日本の少年法よりは、少しまともな司法制度かも知れませんな…
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