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コロナウイルス感染者の強制自宅療養(隔離)期間が廃止された本当の理由は〇〇だったby医療従事者と猫

コロナと医療従事者

お久しぶりの『猫ととコロナ禍と医療従事者シリーズ

+『画質が粗いよシリーズ』(←なにそれ)

(男はつらいよシリーズみたいに言った)

さて今週、元保護猫ハッピーの居住国で「コロナウイルス感染者(陽性者)の強制隔離(自宅療養)期間」が一部の職業を除き廃止になりました。

一部の職業というのは高齢者、障害者、先住民を対象としたヘルスケアサービスの医療従事者だそうです。

(飼い主は総合病院に勤めている医療従事者なので、上記には当てはまりません)

つまりそれ以外の職業の方はコロナに感染していても、仕事・学校・娯楽施設・デート・風俗(←なんでよ)その他もろもろに行ってヨシと。

これまでコロナ感染者は、5日間の強制自宅療養をしなければならなかったのですが、それがなくなったんです。

極端に言うとコロナの感染者でも仕事に行ってもOKですし、感染をまき散らす可能性があっても、法律上は問題にはならないということです(極端に言えばです)。

実際は「強制ではないけれども、感染者で症状のある人は自宅で療養・隔離してくださいね」と推奨されているんですが…。

意味が分からないですよね?

隔離や自宅療養を政府としては強制はできないけれども、なるべく自己責任で隔離してくださいって。

強制できないのなら推奨する意味、大してなくね?って話で。

どうしてこういう法律変更になったのだろう?と政府のウェブサイトを見てみると…

強制隔離が廃止されたのと同じ日に、これまで政府から支払われていた「コロナ特別休業手当」が廃止されていました。

コロナの特別休業手当とその背景をカンタンに説明すると…

例えば私は正規雇用(正社員)なので、働いている病院から毎年「有休」と「病欠(有給の休暇)」という2つのタイプのお休みが支給されます(その年に使わなかった分は積み立てられていくシステム)。

なので飼い主が病気で仕事を休む場合、自分の保有している「病欠」が使えるわけです。

(コロナの場合はこの「自分の病欠」を使わなくて済む「コロナ特別休業手当」が医療従事者にはもちろん、他の職業や、アルバイトや派遣社員にもありました)

この特別休業手当が今回廃止されたわけですが、私は正規雇用なのでまだ「自分の貯めた病欠」があります。

でも日本で言うところのアルバイトだったり派遣社員で「病欠」がない雇用形態の人も、医療従事に限らずたくさんいるわけです。

そういう方たちは「コロナ特別休業手当」が廃止された今、コロナだろうが具合が悪かろうが、仕事に行かないと収入が入らないわけです。

そんな人たちに政府も「コロナ感染中は家で療養していないとダメじゃまいか」とは言えないんですね。

そういう背景があって、今回の「強制隔離(自宅療養)廃止」になったということが分かりました。

ちょっと調べればすぐに分かる事ですが、ニュースなどでは大々的に「コロナ特別休業手当の廃止」を伝えていないんです。

良くてちょっと触れるくらい。

「自宅療養が強制じゃなくなった」という部分が大きく報道され、一人歩きしている状態。

「感染者の強制隔離がなくなった」とだけ聞くと、コロナが収まってきたのかとか、感染力がもう落ちたのかなどという誤解を与えかねないですよね。

一時に比べれば感染者の数も減ってきたというか、落ち着いてきたのも事実です。

でもそれが1番の理由で強制自宅療養が廃止されたのではなく、要はもう「コロナ特別休業手当」に使う予算がありませんよ(またはもう予算は使わないですよ)ということなんですな。

国民の命や安全よりもカネ。

確かに予算も赤字でしょうし、ずっと特別休業手当を政府が出し続けるわけにもいかないのも良く分かります。

ただ心配なのはそのせいで、感染者の数がまた増える可能性があるということですよね…。

ちなみに私の勤める病院では、政府の強制自宅療養廃止の後も通達が出て、コロナ感染者や症状があるうちは仕事に行けません。

各企業や組織の決まりとして、このような制限は可能ですが、「自分の病欠」が残っていない医療従事者は「コロナの症状軽いから仕事行っちゃおう」とか、「バレなきゃオケ」と思う輩も出てくると思います…

なぜなら「自分の病欠」が残っていないのに休むと、その休んだ分のお給料は出ないので…。

「毎年積み立てられていく病欠が残ってない人なんているの?」と思われるかも知れませんが、「仕事はなるべく休まない」というのは日本人の思考や傾向です。

欧米人の中には「仕事を休みまくりな人」、「すぐ病欠を使う人」がかなり多いので、医療従事者の間でも「病欠もう残ってないー(汗)」という話はよく聞きます(笑)

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