さて近年、日本でも保護猫や保護犬をお迎えする方が増えているそうで嬉しいですよね。
しかし日本では譲渡条件が厳しすぎるという話をよく聞くので、海外では参考までにこんな感じですよ…というのをご紹介する 珍しく まじめな本日。
もちろん国や州、さらには保護団体によっても条件は異なってくるので、今回はあくまで元保護猫ハッピーの場合です。
日本だとペット可の住宅に住んでいることはもちろんのこと、飼い主となる方の収入証明の提出やら、年齢制限、ひとり暮らしや男性NGなどなど、ものすごく条件が厳しいとこもあるそうで、
「こんな条件で誰が保護猫・保護犬を迎えられんねん。こんな大変な思いをするくらいなら、ペットショップで購入したるわ」
となってしまうケースも多々あるとか。
条件を厳しくしないと生半可な気持ちで猫や犬を飼って、のちにポイと破棄したり、虐待目的で譲渡を受ける輩がいるからということですが、あまり厳しすぎても貰い手がなかなか見つからないですよね…。
元保護猫ハッピーの暮らす州では数年前に法律で、賃貸物件はペットNGが不可になりました。
つまりペットの有無を理由に賃貸契約を断れない、「ペット不可」という物件そのものがダメということです。
ペットのいる入居希望者を貸主・大家が断る場合は、州の聴聞会でその正当な理由が認められないといけません。
あくまで表向きですが…
なぜならペットのいる入居者は、文書でペットがいることを貸主に告げる義務があるので、複数の入居希望者がいた場合、貸主はペットのいる希望者の申込書を、別の理由をつけて却下できてしまうので…。
さてハッピーの場合、まずお問い合わせをした後に、保護主さんであるリンハミ(リンダ・ハミルトン似)と電話インタビュー(面接)を予約。
面接ではこちらの仕事や家族構成、ペット飼育経験の有無などをいろいろ質問され、ハッピーの譲渡条件を確認。
ハッピーの場合は室内飼い、1匹飼い(他の猫を攻撃してしまう)と、子供不可(抱っこされるのが嫌い&流涙症のお手入れ等イヤなことをされると気性が荒く、すぐキレるので子供に向いてない)などが条件でした。
ちなみにマイクロチップは、3ヵ月以上の犬猫に法律で義務化されています。
あとは持病(流涙症とアレルギー皮膚炎)の話。
収入証明や、家の写真の提出を求められることはありませんでした。
身分証明書の提出も不必要でした。
けっこう緩いというか、いい加減?
個人的な経験上、医療従事者であることや、勤務先の病院名を伝えたり、日本人ですというと譲渡に限らず、信頼されて優遇されることは多々あります(笑)
ちなみにコロナ前に保護猫を探していた時は、とある保護団体の譲渡条件に家庭訪問がありました。
要は希望者の家を保護団体が下見する、というわけです。
しかしコロナのせいなのか、ハッピーの譲渡の時は飼い主が迎えに行ったので、リンハミがうちに来たことはありません。
ただチクりと「都心部のマンション暮らしだと狭いんでしょうね」とは電話面接で言われました。
ハッピーを迎えに行ったら、リンハミの家が準ゴミ屋敷だったので、マンション暮らしでもうちの方が走りまわるスペースあるやんけ、と思いましたけれども(笑)
(それを良いことに、日々走り暴れまくるハッピー…)
なんにせよ、こちらでは保護主がお届けよりも、希望者が引き取りに行く方が主流だと思います。
トライアルは2週間(もちろん相談可)。
トライアル中に食物アレルギーが発覚しましたが、ハッピーを返すつもりも最初からなかったのでリンハミは知らないままです。
あくまでハッピーの場合ですが、こんな感じでございやす。
またどこの団体でも、年齢制限や独身NGや独り暮らしNGという、NG条件を提示しているところは見たことがないような気がします。
もちろん猫によっては、ハッピーのように「子供のいない家」が条件というのもあります。
でも逆に「遊び好きなので、小さなお子さんがいる家」を条件までいかなくても、おすすめしている紹介文などもあります。
それぞれの猫によって、ですよね。
静かなお家向きのニャンコもいれば、子供が多かったり、他の猫や犬がいるお家に向いているニャンコもいます。
日本の厳しい譲渡団体のように、一律で「独身ダメ、1人暮らし不可、妊婦不可、〇〇不可、これもあれも不可!口座残高の開示必須!」と決めつけるのはおかしいですよねぇ。
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